ミノキシジルの効果は?どんな副作用がある?

最近耳にする機会が増えてきたAGA(エージーエー)。AGAとは「Androgenetic Alopecia」の略で、「男性型脱毛症」のことです。何か特定の薬剤の名前や治療名、病院名ではありません。薄毛や抜け毛で悩んでいる方に対する治療、ケアが「AGA治療」です。ここではAGA治療薬としてどんなものがあるか、その効果は実際のところどうなのかを見てみましょう。

AGA医薬品として現在広く用いられているのは、血行促進系の代表的な薬であるミノキシジルと、抗男性ホルモン系の代表的な薬プロペシア(フィナステリド)の二つでしょう。ここではミノキシジルについて取り上げます。

ミノキシジルはもともと1960年代に高血圧の薬として使用されていましたが、副作用として全身の多毛症を引き起こすことから脱毛症を回復する効果が発見され、1980年代に米国のアップジョン社(現在のファイザー)から2%のミノキシジル外用溶液「ロゲイン」として販売が開始されました。発毛のメカニズムとしては、発毛の源である毛母細胞に直接働きかけ、細胞分裂を活性化することにより髪の成長を早めるといわれています。

一方、国内の臨床試験のデータによると、使用開始3か月で約6割、4か月で約8割の人に改善が見られています。1年間使用を続けると、改善率は98%にもなります。ただその中で著明改善(薄いのが分からないレベルまで改善)したのは10%に満たない人で、7割が中等度改善(濃くはなったが完璧ではない)、2割は軽度改善(以前と比べると濃くはなったがまだ薄い)という結果でした。このデータから、周りから見て分からないレベルにまで改善するのは1割未満であることが分かります。また、わずかではありますが(2%ほど)変化がなかった、または悪化したというケースもあったようです。ただこれは検査の対象となった人数が50人であることを考えると、2%というのはそのうち1人で、このデータだけでは何とも言えない部分もあります。また、ミノキシジルは頭頂部にのみ効果が認められており、額の生え際での効果は確認されていないのでそこは理解しておいて下さい。

薬である以上副作用もあり、最も一般的なものは頭皮のかゆみです。また多量に使用すると低血圧を引き起こすことがあります。ミノキシジルの使用中は脱毛を止められますが、使用を中止すると再び脱毛が始まります。また、高血圧・低血圧の治療を受けている人や、腎臓や心臓に障害のある人は重い副作用を引き起こす可能性があるので注意が必要です。