フィンペシアやフィナロと、「ファイザー」との違いは?

AGA(男性型脱毛症)医薬品として一定の効果を上げているプロペシアですが、値段が高いのも事実。クリニックでの処方よりも安いインターネット通販でも月間費用6千円近く、年間になると約7万円です。使用を止めると再び抜け毛が増えるので、少しでも経済的な方が助かります。そこで、ジェネリック医薬品を活用するというのも一つの選択肢です。よく知られているものでは「フィンペシア」、「フィナロ」、「フィナバルド」などがあります。

もっとも、厳密に言うとこれらは正規のジェネリック医薬品ではありません。というのは米国のメルク社が持っている特許がまだ切れていないので正式なジェネリックはまだ販売できないのです。ところがインドでは独自の特許法を採用しており、先発医薬品と同じ成分を用いても、異なる製法で製造すれば別の医薬品として認められます。それでインドには多くのジェネリック医薬品メーカーがあり、前述のプロペシアのジェネリックもインドのメーカーのものです。

これらの薬の値段は、フィンペシアとフィナバルドが月間費用約900円、年間10,600円。フィナロが月間約750円、年間8,800円と、かかる費用はプロペシアの13%~15%ほどでかなり経済的負担が軽くなります。ただ前にも述べたように、これらの薬は多くの臨床試験や安全性の試験を経て開発されたプロペシアと全く同じ製法で作られているわけではありません。プロペシアと同じ有効成分のフィナステリドを同じ分量使用しているだけです。例えば、プロペシア1錠は約200㎎の重さで、有効成分としてフィナステリドが1㎎含まれていますが、その他の199㎎の部分が先発医薬品のプロペシアとインドのメーカーのジェネリックでは全く違うというわけです。この部分には、有効成分の安定性を保ち、吸収を助け、血中濃度を一定に保つための成分など、様々なノウハウが詰め込まれているのです。そのため、安全性を考えるとこの値段の差は妥当なのかもしれません。

一方最近ファイザーから、フィナステリドのジェネリック医薬品として国内で初めて承認を取得した「ファイザー」が発売されました。これはプロペシアと比べて2割ほど安い価格設定になっています。インド製のジェネリックと比べるとそんなに割安感はありませんが、世界最大の医薬品会社である安心感は大きいかもしれません。もちろん、薬ですので副作用があります。性欲減退、勃起機能の低下など性機能に関係した副作用が2%以下の確率で、また頻度は不明ながら肝機能への影響も言われていますので、定期的な検査をするなど注意しながら服用しましょう。